建主にもちゃんと役割がある
建主‥お金を出す人
設計‥設計をする人=アイデアを出す人
施工‥つくる人
以前、家づくりに関わる三者の立場を、冗談半分でこのように例えたことがあります。
お金を出すというのは、建主が、お金を出すための判断や決断をすることでもあります。
また、こんな話を開いて感心したことがあります。車を買うときは、値段や性能・機能、デザインなどのスペックを冷静に判断できるけれども、住宅は判断材料(候補)が多すぎて、お客さんの思考が停止する、というものです。
確かに住宅は、車とは違って製品として出来上がったものではないので、ちょっと部分的に変えただけでも、それに連動してほかの部分も変わってきます。
そのため、ややこしくなって判断ができなくなってしまうことが多々あります。
だからこそ、家づくりのプロである設計者と質疑応答を繰り返し、助言をちゃんと開く姿勢が必要となるのです。
工事が始まってから注意したいのは、命令系統を守ることです。
こういうと何だか大げさですが、現場では、
設計者からの指示→現場監督からの指示→職人の作業と報告→現場監督の確認と設計者への報告→設計者、
という流れがあります。
よくあるのが、現場に見に来た建主さんが、勝手に職人さんに指示を出してしまうこと。職人さんはいわれれば気持ちよくつくりますが、その分のお金(手間賃)はちゃんと請求してきます。
サービスでつくる、なんてことはありません。建主の勝手な振る舞いが、後に追加金額になって返ってきますし、ルール違反だとして、施工業者の言い値で呑まなければならないなど、ペナルティ料金が課せられる場合があります。
工事に使う材料はあらかじめ手配しておくので適正なコストで入手できますが、追加工事の材料は時価になりますので、間違いなく高くつきます。
それに、設計者が苦労して調整した金額が、あっという間に膨らんでしまいますから、設計者のやる気も失せてしまいます。
素人からみれば些細な変更でも、工事の変更はすべてお金に換算されます。
現場が始まってから変更するのはあまりよいことではありませんが(気を付けて設計していても、現場で調整しなければいけないときは、結構あるものなのです)、変更したい場所があれば、必ず設計者に相談し、見積りをとったうえで変更を依頼しましょう。
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