設計者との付合い方
建主向けの住宅雑誌には、「設計者をうまく使え」といったキャッチコピーが書かれています。設計者を使ってくれるのは実にありがたいことなのですが、その使い方によっては新たな悲劇を生み出します。
知人の設計者でもワガママな建主さんに散々振り回された挙句、「お金を全部返してもいいから、この建主の仕事は降りたい」なんて真顔で嘆く人がいました。分不相応なワガママを主張しすぎると、設計をする以前に実現不可能なことが多いのです。
建主の希望のなかで譲れないものがあるのは分かります。しかし、ローコストであれば、スッパリあきらめることも必要になってきます。
単に「欲しい!」だけではなく、コストパフォーマンスの視点での検討が重要になってくるのです。
たとえば、結露の問題などから、最近は木製サッシの人気が高いのですが、値段はアルミサッシの倍くらいになります。アルミサッシが抜群によいものとはいいませんが、コストパフォーマンスで考えると悪くはないと思います。
また、結露は家のつくり方と暮らし方によってある程度解消できるものですから、木製サッシだけが解消の手段ではありません。
このように部分的にこだわるのは、対費用効果で考えると損をすることもあります。逆に、家のつくり方がよくなければ、木製サッシを使うメリットがない場合もあり得るわけです。
最近の建主さんは、随分勉強されているようです。ただ、周りの設計者もじ意見なのですが、建主さんが仕入れた情報は総じて断片的だといえます。
あれとこれと、と主のいうようなものを、ただ組み合わせてもよいものができるわけではありません。プロであ設計者の意見に耳を傾けるべきだといえます。
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