防腐土台はネコいらず
「土台がなっていない」と人をくさす言葉があります。
土台は木の骨組みの一番下で、その上の骨組みをすべて支える重要なものです。
これがよくないということは、人にも家にもよくないということです。
土台は、地面に近い場所にあり、湿気の影響などを受けて管やすいため、昔は腐りにくいスギやヒノキ、地方によってはスギやヒバなどが使われていました。
最近では、これらに代わって、薬剤を染み込ませて腐りにくくした「防腐去」という製品を使うことが多くなってきています。
防腐土台は、非常に腐りやすいといわれている外国産のベイツガに、強力な防腐性能の薬剤を木の表面に傷を付けて染み込ませたものです。
緑色などの、ちょっと変わった色をしています。
防腐剤としてよく使われているもので、「CCA」という薬剤があります。クロム、砒素、銅の化合物で、燃えると人が死んでしまうほどの猛毒のガスを発生させます。
さすがにこれは問題ですので、違う薬剤を染み込ませたものも出てきていますが、防腐効果はCCAほど高くはないようです。
また、防腐土台は、土台の表面にいくつもの深い傷を付けたり、圧力をかけたりして、なるべく昔で薬剤が染み込むようにしているのですが、表面からある程度の部分までしか薬剤が浸透していません。
切ったり刻んだりなどの加Lをすると、本来の腐りやすい部分が露出してしまって、切り口にカビが生えたりします。
こうなると、危険が多い材料の割には、その効果も怪しいものに感じられます。
さて、こうした腐りにくい材料を使っていても、土台がコンクリートの上に底に置かれていると、土台の表面が呼吸できないうえに、基礎の湿気を吸い込んだりして、どうしても腐りやすくなってしまいます。
家ができてから、万が一水が壁のなかに浸入するか壁のなかで結露すると、最終的には土台の下に水がたまって、なかなか乾かずに土台を腐らせることもあります。
最近では、基礎と土台の問に隙間を開けて土台の下も乾くようにしたり、この隙間を床下通気孔として利用する方法があります。
基礎を切り欠く通気孔を設けるよりも基礎が丈夫になり、建物の仝周で床卜通気がとれるので、床下を乾燥状態に保ちやすくなります。
基礎と土台の問に隙問をつくるために、厚さ2?3、幅は土台幅、長さは2?30cmくらいの「ネコ土台」というものを使います。
「ネコ」というのは「小さいもの」を意味します。
基礎のコンクリートは一見乾いているように見えてもかなり湿気を含んでいます。
土台を湿気から遠ざける意味でも有効です。
ネコ土台は基礎に戟せるものですから、腐りにくい材質でつくられます。
木ならクリなどの水に強くて腐りにくいもの、ほかには一有やモルタルでつくることもあります。
最近では樹脂製の既製品も出ています。
しかし、手抜き業者はネコ土台を使いたがりません。
木でつくると材料と手問がかかり、既製品でも1軒で100個ほどを使うので材料費が余計にかかってしまうからです。
ではどうするかというと、先に紹介した防腐土台を使うだけですませてしまいます。
防腐土台は腐りにくいうえ、材料費も安くすみます。
土台に使うヒノキの場合、4寸(約12cm)角で4mの1等という節のある等級の材料では、1本7千円前後もします。
それに比べて、防腐土台なら1本4500円程度です。
家の人きさにもよりますが、1軒で去日を票使うとすると、それだけで7万円も浮くことになります。
手抜き業者は儲けが大事なので、安くすむなら、こうした健康に書をもたらす危険性のある材料でも、平気で使ってしまうのです。
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