アンカーボルトは刺さっていれば十分
基礎にコンクリートを流し込むときに、「アンカーボルト」という鉄のボルトを同時に理め込みます。
アンカーボルトは、建物の土台を基礎にしっかりと固定するためのボルトで、家の構造強度を確保するうえで非常に重要なものの一つといえます。
このアンカーボルトの位置に合わせて土台に穴を開けておき、上からナットで押さえて土台を固定するのです。
住宅金融公庫の仕様では、アンカーボルトは土台の端部や、土台に固定されている柱に引っ張り上げられる力が働く部分の近くなどに設置することが求められています。
また、アンカーボルトの間隔は2.7m以内とされています。
土台の継ぎ目にアンカーボルトが設置されてもよくないので、設計者はきちんと図面でボルトの位置を寸法で指示しておかなければなりません。
実際に設置する際も、コンクリートを打つ前に、ずれないように鉄筋に針金で縛り付けるか、溶接するなどしてアンカーボルトを固定しておくことが望ましいのです。
アンカーボルトの位置を固定するための治具を基礎の型上に固定して、あらかじめアンカーボルトと留め付けておく場合もあります。
そうしないと、コンクリートを流し込むときにアンカーボルトが曲がったり、ずれてしまったりして、土台を留める効果がなくなってしまうからです。
しかし、手抜き業者はそうした面倒なことはしたくありません。
コンクリートを先に打ってしまい、固まるまでの間に、まるで田植えのようにアンカーボルトを差し込んでいくのです。
しかも、位置は適当です。公庫仕様の2.7m以内には設置していきますが、ぼやぼやしているとすぐに固まってしまうので、土台の位置や柱の位置など細かいことにはおかまいなしです。
夏は特にコンクリートが固まるのが早いため、作業を行っているうちにアンカーボルトが入りにくくなることがあるのですが、無理矢理ねじ込んでしまいます。
アンカーボルトの位置が悪くても、あとは何とか大工さんがやってくれるから問題ないと、無責任このうえありません。
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