間柱のラクラク施工法
水平にある土台や梁や垂直に立つ柱の骨組みの上に「小屋組み」という屋根の下地をつくって瓦などの屋根材を葺いた後、壁をつくるための木を組みます。これを「壁下地」といいます。
壁下地には、「貰」といって、柱と柱を横につないで梯子のような形に組むものもありますが、柱に貫を通す穴をあらかじめ彫っておかなくてはいけないのと、某を固定するために、三角形をしていて打ち込むほどに締まる楔をつくる手間がかかります。
3cmもの厚みのある貫だと曲がりにくく、骨組みを建ててからでは入らなくなってしまいます。そのため、骨組みを建てながら入れなけれなばならず、これも時間と手間がかかるので、今ではあまり見られなくなりました。
最近は「間柱」という柱よりも細い木を、柱と平行に45cmくらいの間隔で建てることが多くなりました。
ていねいな仕事では、土台と梁に穴を彫り、間柱の上下にホゾをつくり出して穴にはめ込むようにして釘で留めます。
こうすると絶対にずれません。しかし、手間がかかるのを嫌がる施工業者は、もっと簡単な方法で留めてしまいます。
間柱の上下の土台とか梁には何の加工もせず、間柱を必要な長さにすぱっと切って、ただビスで留めるだけですませてしまいます。このとき、間柱が長いと突っ張ってたわんで曲がってしまうので、実際に必要な長さよりも少し短く切っています。上の木に届いていなくてもビスを伸ばして無理矢理固定してしまいます。
最近のプレカットでは、土台や梁などの上と下に間柱がはまるような放りが入っており、溝にはめ込むようになっています。
手刻みの荒い仕事よりはましなのですが、これだと溝の入った土台の長さ方向に外れないものの、横方向に外れてしまいます。
そんな場合も、手抜き業者は手間を惜み、ビス留めだけですませてしまいます。
木と木で組んで、用心に釘などの金物を使う仕事と、金物を使うことを前提に考えた仕事は、素人目には差が見えにくいかもしれませんが、実は決定的に違います。
木組み+金物の場合、きちんと施工し、維持管理もしっかり行えば家は100年もちます。
その一方、金物を前提に考えた仕事は、金物の寿命と同じ、すなわち20年ほどしかもたないといっても過言ではありません。
手間賃を惜しんで、安いことだけを望む仕事では、家の寿命は短くなってしまうのです。-----
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