親切な外部配管
外部の配管は、土のなかに埋め込みます。その際、標準の仕様では、塩化ビニルの排水管のつなぎ日は接着しなければなりません。土のなかの排水管は永久にもつわけではないので、取替えが生じることを考慮する必要があるのですが、取替えが不自由だからといって接着しない設備業者がいます。
これではつなぎ目から排水が漏れてしまいます。最近のベタ基礎の建物では、建物の内部の排水管は土のなかで、かつコンクリートの板の下にコンクリートを施工する前に据えておくことになります。
基礎をつくるために掘った地盤に配管を据えるのですが、コンクリートの板の下の土は、時間が経つと沈んで板の下に隙間ができていることが多々あります。
そうなると、配管もいっしょに下がってしまい、排水が自然に流れるような勾配が確保できなくなることがあります。
こうした個所で排水が漏れると、排水がコンクリートの下の土をどこかへ流してしまうこともあります。そうなるとますます配管がずれて排水が流れにくくなりかねませんので、きちんと接着をしてほしいものです。
万が一コンクリート下の土が下がっても、配管の勾配が確保できるように、吊りボルトを90cmごとに施工することがあります。これは、配管にバンドをかけてボルトを上向きに据えておくのです。コンクリートの配筋をするときに、鉄筋にこのボルトを固定しておけば、
コンクリートを打った後は、土のなかで鉄筋コンクリートから配管がつられている形になるので、勾配が確保できるということになります。
しかし、この方法は手間がかかって大変なため、設計者に指示されない限り、めったなことではやらないという施工業者も少なくありません。
仮に勾配が確保できなくても管のなかがいっぱいになれば、そのうちどこかに流れていくだろう、と無責任な施工業者もいます。
逆に、掘り返したままの土は後で必ず沈むので、外部の配管は埋め込む深さが浅いほうが、土を掘ったり移動したりする工事が少なくてすむ、と安易に考えている施工業者もいます。
本当なら、埋め込んだ管が動かないように、配管を据える地盤は十分に突き固めて転圧して、排水がうまく流れるように管で勾配をとらなければならないのですが、面倒なので適当に下の土を均して勾配を見て配管をしておくのです。
また、寒い地域では凍結深度に注意しなければなりません。排水管が凍った土にもち上げられてポロポロになってしまうことがあるからです。
手抜き業者は、めったなことではばれないからと、凍結深度よりも浅い位置に排水管を施工してしまうこともあります。
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