浄化槽の仕事
都市部や市街地などでは、下水道という設備が設けられています。便所やそのほかの排水を配管で大がかりな水処理施設に流して、汚れた水をまとめてきれいな水に処理をし、元の環境に還すわけです。
こうした下水道が整備がなされていない地域で住まいをつくることになると、便所を水洗にするには浄化槽が必要な場合があります。
浄化槽は便所排水の汚水を、微生物の力を借りて分解し、きれいな水にするための設備です。下水道のない地域ならどこでも設置できるわけではなく、浄化した水を流す先がないといけません。水を流す先がないときは、きれいにした水を、地面に染み込ませる浸透式や、浄化処理した大量の水を汲み取るタンクを設ける必要があります。
ただし、どちらもつくる費用がかかるので、浄化槽の設置が難しいときは便所は汲取り式にします。
汲取り式といっても、昔とは違い、少量の水で流し、汚水は直接見えないようになっているものもあります。いずれにしても、ハウスメーカーなどでは通常別途にしている排水設備にはそれなりの費用がかかる設備が多いので、追加注文で設備業者に仕事が入ってきます。
最初の本体の設備工事費の取決めでは厳しい金額をいう元請会社も、追加工事では少しは甘い金額でも発注してくれるので、設備業者にとってはおいしい仕事です。
以前は、汚水だけを処理する単独浄化槽でもよかったのですが、便所以外の風呂や台所などの雑排水のほうがむしろ汚染されていて環境への負荷が大きいことから、特殊な場合を除き、雨水以外の排水をすべてまとめて各戸で処理する「合併浄化槽」が法律で義務付けられました。
槽の大きさは家の大きさによって決まりますが、一般的な7人用の合併浄化槽では、高さ2m以内、幅l.5m、長さ2.5m前後の大きなものですから、土のなかに埋め込んでも施工が悪いと動いてしまうことがあります。
合併浄化槽は、単体の金額も百万円近い値段がするので、自治体によっては補助金を出しているところがあります。
役所の補助金をもらう場合には、工事の工程を写真で報告するので、浄化槽の載るところに丈夫な厚みの基礎のコンクリートを打って、そこから浮かび止めの金具を取り
付けます。
しかし、悪い業者はどうせ見えないのだからと、手を抜きます。ベースのコンクリートを打たなかったり、浮かび止めの金具を省略してしまうのです。
浮き上がりを止めるには周りに土を入れながら、槽のなかにも水を入れます。これは土の圧力で槽が押しっぶされないためにも必要なのですが、槽全体の重量も増します。これで浮き上がらないだろうと考えているようですが、水の量が十分でなければ簡単に浮き上がってしまいます。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:手抜き工事の手口
トラックバック(0)
http://www.loan-me.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1853

