配線の穴開けは適当に
最近は柱を隠した大壁の住宅が多くなっています。大壁は壁が厚いので、施工業者にとっては配線工事がやりやすいといえます。
しかし、大壁でも胴縁のない壁の場合では、柱や間柱に直接穴を開けながら作業しなければなりません。配線のケーブルを通すために10?15mmの穴が必要となりますが、3.5寸(105mm)幅のところをドリルで穴開けするのは、手間は多少かかるものの、まだ簡単なほうです。
配線工事では、多かれ少なかれ柱や梁に穴開けはしますが、材の幅に比して配線の穴が小さい場合は構造的に問題はありません。
やっかいなのは、和室の多い住宅です。
柱が見える真壁ですから、壁が薄いのです。
真壁は、その中心に「貰」という板が45cm程度の間隔で柱と柱の問に横に取り付けられています。
これに穴の開いた左官下地用のラスボードを直接張って、衆楽壁などの左官仕上げをします。
こうした構造では貫とボードの問に隙間がありませんから、配線を縦に通すのが難しいのです。
厚い1寸(30m)貴の場合は、穴を開けたり、欠き込んだりして配線しやすいようにしています。
さらに薄い5分(15mmなどでもドリルで穴開けをすることがあるのですが、本当ならば、貫に穴を開けたり欠き込んだりせず、ラスボードに切込みを入れて縫うように配線するべきなのです。
しかし、手間がかかってしまうため、あまりやりたがりません。
梁などの構造材が見える場合も、施工業者にとってはやっかいです。見えなければ梁の横の隙間で配線しまうのですが、それができないので、梁に配線のための穴を開けなくてはなりません。
穴開け個所が多く、時には高さが30cm以上もある太い梁に縦に穴開けしなければならないこともあります。
ドリルを使うのでできないことはないのですが、手間ばかりかかって、安い貸金の割には面倒だと考えている業者も多いようです。
梁に穴を開ける際、ひどい施工業者では、梁をつないでいる継手のところに穴を開けていることもあります。
柱のそばを縦に配線しようとしていたのでしょうが、このようにしてしまうと、ちょっと力がかかっただけで継手が外れてしまいかねません。それでも知らんぶりで、放っておく施工業者もいますので注意が必要です。
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