根切りはできるだけ浅く
基礎のために上を掘ることを「根切り」といいます。
建物の大元である基礎コンクリートを地面に固定するため、幅50cm前後、深さ30cm前後の連続した溝を掘ります。
そこに基礎をつくってから、元の地盤面もしくは設定した地盤の高さまで土を埋め戻すと、鹿礎が地面に埋め込まれ、固定されることになります。
根切りの深さや幅は設計図によって決まるわけですが、実際の仕事の手間に大きく関係するのは、前項で述べたGLの設定です。
現状の地堪面をGLにするか、現状の地盤面より高い位置をGLにするかによって、実際に掘るLの量はかなり違ってきます。
今は機械で土を掘るため、根切りが多少深くても施1二業者の手間はほとんど変わらず、費用の差もほとんど出ません。
間題は掘り目した土の処分です。
敷地が広いときには、敷地内に掘り出した土を積んでおくことができます。
基礎をつくってから埋め戻し、残った上は敷地内に敷き均せば、上の運搬がないので、その分の費用がかからず安くすみます。
一方、狭い敷地では、掘り目した土を一度、敷地外に全部運び出さなければなりません。
この費用が処分費も入れて5?6千円もかかります。
さらに、基礎を埋め戻す際、敷地外に運び出した土を使うほかに、山砂など良質の土を買って使うこともあります。
このような場合には、1m当たり同じくらいの費用がかかってしまいます。
すなわち、40坪くらいの家で1階の面積が24坪の場合、土を糾し入れするだけでlnU方円くらい余計な費用がかかることになります。
施工業者は、工事前の見積りでは、GLを基準に上を振る量を計算して値段を入れておきます。
設計者が高さを指示したときは、その指示どおりに掘らなければいけないのですが、施工業者が水盛り遣り方をやって基準の高さを決めてよいときには、なるべく運搬する土の量が少なくてすむように、あわよくば、土を運搬することなく根切りができるような高さに決めてしまうことがあります。
こうすると、掘る土の最も見積りで見込んでいた量よりも少なくてすみ、運搬する予定だった土の費用の分、儲かることになるので、施工業者はおいしい思いができるというわけです。
寒冷地では冬になると、その気候によって地面からある深さまで士が凍ることがあります。
地面から30cmといったように、地域ごとに冬に凍る深さを「凍結深度」といい、その土地ごとに調べることができます。
基礎の一番下がこの凍結深度よりも浅い位置につくられていると、地面が凍ったときに建物が基礎からもち上げられてしまうことがある(「凍上」といいます)のですが、手抜き業者は、掘る墓を抑えたいがために、この凍結深度さえも無視してしまいます。
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