間口と奥行きは、間取りより大切
居間、寝室、台所、玄関、トイレ、風呂場など、各部屋の広さや配置といった間取りの検討に入る前に、それらの部屋の器となっている住戸の間口と奥行きを検討することが重要です。
なぜならば、極論すれば間取りは、リフォームによっていくらでも変更可能ですが、住戸の間口と奥行きは、後からの変更がきかないからです。
マイカーを選ぶときも、そうだと思います。
内装の仕上げや座席の色、カーナビの種類などといったパーツからマイカーを絞り込む人はあまりいないでしょう。
小型車にするのか中型車にするのか、スポーツタイプにするのかファミリータイプにするのか、セダンタイプにするのかワンボックスタイプにするのか、家族構成やライフスタイルから、まず車種を絞り込むのが普通です。
マンションの場合でも同じです。
間取りという個々のパーツを論じる前に、家族構成やライフスタイルから、住戸のタイプ(間口と奥行き)を大きく絞り込むのが先です。
間口と価格は比例する
あまりにも間口の狭い建物は、「マンション」と呼ぶに値しないと思います。
「アパート」に格下げしたいところです。
では、一体なぜ間口の狭いマンションが売られているのでしょうか。
間口が狭くなる最大の要因は、コスト的な制約があるからです。
南に面した幅広い敷地を確保しょうとすると、その良好な敷地条件であるがゆえに、当然マンションの分譲価格はアップします。
また、マンションの間口を広く取ろうとすると、その広い間口を支える柱や梁が太くなり、工事費が高くなってしまいます。
マンションの間口が広くなると、コンクリートの壁の面積に対して、窓の面積が占める割合も大きくなります。
コンクリート壁の一平方メートル当たりの工事費より、窓の一平方メートル当たりの工事費のほうが高いので、これまたコスト増要因となります。
このように、マンションの間口を広くしようとすると、すべてがコスト増につながります。
ですから世の中の間口の狭いマンションは、安い分譲価格とのバランスの上に存在しているといえます。
間口の広いマンションタイプを「フロンテージワイド型」、間口の狭いマンションタイプを「フロンテージセーブ型」と呼んでいるチラシを時々見かけます。
でも、フロンテージ(=間口)が狭いことのデメリットはあっても、メリットはほとんどありませんので、「フロンデージセーブ型」というカタカナ言葉には惑わされない注意が必要です。
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