「共用施設」の大半は無用の長物
「充実した共用施設」の有効性について、具体的に検証してみましょう。
マンションが竣工して10年も経てば、キッズルームを利用する年齢層がいなくなってしまいます。
でも、キッズルームの場合には、テーブルを並べれば集会所や会議室として兼用できることを考えると、まだ意味のある共用施設といえそうです。
フィットネス施設は、どうでしょうか。
共用のエアロバイクは手入れが行き届かず、すぐに傷んできますし、壁のクロスも汗や手アカで汚れてきます。
悲しいことですが、常時監視するスタッフがいないところでは、フィットネス施設の利用ルールが必ずしも厳格に守られないでしょうから、設備の劣化・消耗は著しく、気持ちよく汗を流す場所とはほど遠いものとなってしまいます。
そうして、最寄りの公共スポーツセンターや民間スポーツ施設へと利用者が流れて行ってしまいます。
ゲスト用宿泊施設についても、私は懐疑的です。
宿泊を必要とするような親戚であれば、遠方から来るのでしょうから、サービスの充実した快適なホテルに泊まってもらえばよいのです。
もし、安くあげたいということであれば、多少狭くても、自宅に泊まってもらえばいいのです。
友人の場合も同様に、ホテルか自宅か、どちらかです。
ゲスト用宿泊施設は、無用です。
パーティールームも意外と人気がありません。
少人数であれば自宅で十分対応可能ですし、大人数であれば、後始末のわずらわしさがない、居酒屋やレストランで対応可能です。
最も問題になる可能性が高いのは、スパ施設、大浴場といった金食い虫です。
用水費、動力費はかなりの負担となります。
また、レジオネラ菌が発生した場合には死亡事故につながるおそれがありますので、厳重な水質管理が欠かせません。
以上のように、マンションの多くの「充実した共用施設」は、マンション業者が、客寄せのために計画しているといっても過言ではありません。
大半の共用施設は不要と割り切って考える必要があります。
あまり派手な共用施設を宣伝しているような物件は避けるのが賢明です。
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