バルコニー
バルコニーの奥行きは何で決まるのでしょうか。
あまりに奥行きの広いバルコニーを求めようとすると、構造的な強度が必要なことからコストアップ要因となってしまいます。
では、バルコニーの経済的な奥行きはいったいどのくらいなのでしょうか。
実は、バルコニーの奥行きが2メートル以下であれば、延べ床面積に算入されません。
バルコニーが延べ床面積に算入されるか否かというのは、マンション業者にとって、とても重要なことです。
バルコニーが延べ床面積に算入されてしまうと、容積率(敷地面積に対する延べ床面積の割合のこと)の数値を押し上げることになるからです。
容積率によって、その敷地に建てることのできるマンションの規模が規制されていますので、限られた容積率の範囲内で、いかにたくさんの住戸数を納められるかがマンション業者の事業採算性を左右することになります。
このような限られた延べ床面積に、優先順位をつけながら、居室や寝室、水回り、収納スペースなどを割り振っていくことになります。
バルコニーの奥行きが2メートル以下であれば、この貴重な延べ床面積を食いつぶさなくてすむということになります。
経済合理性の観点から、延べ床面積に算入されないぎりぎりの2メートルの奥行きのあるバルコニーを備えたマンションを選びたいものです。
半屋内空間としてのバルコニー
ホームセンターで居間のフローリングと同系色の連結式の木製タイルを買ってきて、奥行きのあるバルコニーに敷いてみてください。
居間と一体感を持たせることで、半屋内空間となったバルコニーは、第二の居間に生まれ変わります。
奥行きのあるバルコニーは、暴風雨時以外は、雨の降り込みはあまり気になりません。
夏はゴザを敷いて昼寝を楽しむことができますし、ベンチでも置けば、自然の風を感じながら読書にふけることも可能です。
また、2メートルあればかなりの広さですから、庭がなくてもガーデニングを楽しむことができます。
2メートル・バルコニーをうたう最近のマンションでは、「スロップシンク」が標準装備化されつつあります。
「スロップシンク」とは、泥水(slop)用の流し(sink)植えの水やりやコンテナガーデンで収穫した野菜を洗うのに重宝します。
せっかくの広いバルコニーですから、安易にのことです。
鉢エアコンの室外機を床面に設置してはいけません。
バルコニーの天井面に、室外機を吊り下げるための専用のボルトが埋め込まれていますので、業者には、室外機をバルコニーに天吊りするよう、忘れずに依頼してください。
この天吊りボルトが埋め込まれていないようなマンションは、そのほかの点についても細部への配慮がなされていない可能性がありますので、大げさにいえば選ぶべきではありません。
もしマンション販売員が、「エアコンは床置きにして、ホームセンターで売っている木製カバーを被せれば、美しい鉢置きにもなります」などと説明するようであれば要注意です。
室外機に木製カバーを被せれば、確かに鉢置きにはなりますが、貴重な床面積を食いつぶしてしまいます。
せっかく確保した広いバルコニーの使い方としては褒められたものとはいえません。
なお、木製カバーは、エアコン室外機の熱交換効率を低下させてしまいますので、省エネの観点からもおすすめできません。
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