ペアガラスの遮音性能
1枚ガラスよりもペアガラスのほうが遮音性能が高いと思いますか? 遮音性能を高めた特殊なペアガラスもありますが、二股的なペアガラスの苦性能は、1枚ガラスとあまり違いはありません。
低音域に対する遮音性能は、材料の重量に比例して高くなります(これを「質量則」といいます)。
厚さ5ミリの1枚のフロート板ガラス(透明ガラス)に対して、12ミリの中空層と厚さ3ミリのフロート板ガラス2枚からなるペアガラスは、その差が1ミリしかありませんので、重量的な差が小さいことから、遮音性能にあまり違いはないのです。
むしろ、ペアガラスの場合には、低音域において2枚のガラスと中空層の共鳴現象が起こるため、ガラス2枚分の質量別による効果を大きく下回ってしまう場合があります。
一方、高音域の遮音性能は、ガラスの重量よりも、サッシの気密性に依存しています。
ですから、サッシのすき間の少ないエアタイトまたはセミ・エアタイトと呼ばれるサッシを採用する必要があります。
では、型板ガラス(いわゆるスリガラスのことです)、網入りガラス、強化ガラスは、フロート板ガラスより、遮音性能が高いのでしょうか?
もうおわかりだと思いますが、いずれのガラスも重量的な差はあまりありませんから、フロート板ガラスと比べて遮音性能に大きな違いはありません。
また、ペアガラスは結露防止の切り札ですが、割れやすいという弱点もあります。
1枚ガラスの場合には厚さ5ミリが一般的ですが、その厚さ5ミリのフロート板ガラス2枚でペアガラスを作ろうとすると、窓が重くなり、使い勝手が悪くなりますし、レールも傷みやすくなります。
そこで、厚さ3ミリのフロート板ガラス2枚でペアガラスを構成することになります (厚さ5ミリのフロート板ガラス2枚で構成されるペアガラスもありますが、かなり垂たい)。
厚さ3ミリのガラスですと、子供が物をぶつけたり、子供自身がぶつかったりしてガラスにヒビが入る(子供が怪我をする)ことが懸念されます。
ペアガラスは、このような安全上の課題があり、耐風強度も求められる高層マンションにはあまり採用されていません。
ペアガラスよりも、遮音性の高い仕様として、「二重サッシ」があります。
100ミリの空気層を挟んだ5ミリのフロート板ガラス2枚からなる二重サッシは、遮音性は高いのですが、厚みがあることと、なによりも、毎回サッシを2回開け閉めしなければならないという難点を持っています。
でも、そもそも遮音性の高い二重サッシを使わなければならないような、外部騒音の大きい場所にマンションを求めるのは、あまり得策ではありません。
できればペアガラスのある、結露の少ないマンションで快適に過ごしたい、というのがここでの結論です。
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