断面の説明は必ず受ける
平面(間取り)は、時間をかけて検討するのに、断面(高さ)についてはあまり気にかけていない人が多いのではないでしょうか。
マンションのモデルルームが広く感じられる理由のひとつは、家具が全体的に小さめで、見学者の錯覚をうまく利用していることが考えられます。
また、新居に大型家具が配置され、やがて日常生活の雑貨が散乱するころには、あれほど広く感じていた同じ部屋が、狭く感じられるようになるのはよく経験することです。
室内空間の豊かさを感じるためには、平面的な広がりだけでなく、高さ方向の広がりが必要なのです。
間接照明で天井面を照らすことで、部屋の広さを演出するのも、高さ方向の擬似的広がりが高められる効果のためです。
では、マンションの断面 (高さ) について、何をチェックすればいいのでしょうか。
普段、建築図面を見慣れている人はともかく、多くの人にとって、断面図や矩計図(「かなばかりず」と読み、床高・軒高・窓高・天井高など、建物各部の高さを詳細に描いた断面図のこと)から、空間の広さを感じ取るには訓練が必要です。
一般の人がレントゲン写真から、病巣を読み取れないのと同じです。
マンション業者は、CG(コンピュータ・グラフィックス)を駆使して、消費者にわかりやすい内観図を提供してもよさそうなものですが、そのような宣伝広告はあまりみかけません。
ひとつには、消費者自身がマンションの断面(高さ)にあまり関心を持っていないことが理由として考えられます。
また、CG作成に費用がかかる割には、ほかの物件との差別化が図れないこと、そもそも断面計画においてほかの物件と差別化できるようなメニューをマンション業者が用意していないということもあるでしょう。
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