いらない設備
マンションの立地条件や部屋の広さといった、快適な居住環境の本質にかかわる部分よりも、商品価値としてわかりやすく、初期投資が少なくてすむカタログ的な設備をPRするほうが、マンション業者にとって費用対効果が大きい。
そういったマンション業者の思惑が見え隠れするときがあります。
マンションの広告を見ていると、人感センサーやディスポーザーなどが消費者の目をひきやすいかたちで掲載されています。
人感センサーというのは、玄関やトイレ、洗面所などに設置された赤外線センサーによって人の出入りを感知し、照明のスイッチを自動で入れたり切ったりするものです。
マンションの玄関には窓がない場合が多いので、両手に荷物を抱えて帰ってきても、玄関に入ると同時に照明がついて明るくなるのは一見便利そうです。
でも、玄関や洗面所周りで掃除機をかけるたびに、照明がついたり消えたりするのはいただけません。
そのような場合には、人感センサーのスイッチを切ってしまえばいいのですが、そこまでして必要な設備だとは、思いません。
ディスポーザーについては、どうでしょうか。
ディスポーザーとは、台所の流しの排水口に取り付けて、生ごみを細かく砕いて雑排水と一緒に下水に流す、家庭用の生ごみ粉砕機のことです。
面倒なゴミ出しの手間が省ける優れものです。
1950年代後半にアメリカから輸入されはじめ、1960年代になって国産品が出回るようになりましたが、下水処理場への負荷の増加や処理水量の増加などを理由に、自粛を求める自治体が増えました。
ところが、最近になって、ディスポーザーによって破砕された生ゴミを処理する排水処理施設をマンション内に設けることでディスポーザーの設置が認められるようになり、マンションへの標準装備化が進んできています。
でも、生ゴミを破砕する際のミキサーのような騒音は、夜間であれば気になりますし、処理する際に電気だけでなく、水を大量に使います。
今後、低騒音、省エネ、節水型のディスポーザーが開発されるかもしれませんが、現在のところこういった問題はクリアされていません。
なお、機器の寿命は10年程度ですので、そのあたりの経済性については要チェックです。
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