依頼する仲介業者について
規模の大きい仲介業者は組織的な機動力を発揮します。
それに対して中小の仲介業者は小回りがきくのが特長です。
ここでは、大手を「資本規模が大きく、自前で多店舗を展開している業者」、
中小を「フランチャイズを含む、地元中心に営業する業者」と定義することにして、それぞれの特徴をみていくことにしましょ、つ。
まずはじめに知っておきたいことは、近年の不動産仲介業は業者間の横の連携が強くなっていることです。
レインズという機構を通じて物件情報が広域に行きわたっており、フランチャイズ方式による業者の連携も定着しました。
また、大手業者もグループ化を積極的に推進しています。
特定の地域で営業するいわゆる「街の不動産屋」も、このような流れのなかにあって例外ではなく、仲介業の実像は皆さんがィメージしているものとは、かなり様子が違ってきています。
情報量とシステム化が大手の魅力
組織化、情報化が飛躍的に進んだことで、ほとんどの業者はパソコンやファクシミリを使って情報交換をしていますから、単に「情報の量」という点からすると、いまや大手と中小にさほど大きな差がなくなったと考えてよいでしょう。
では、大手だからこそ、というメリットはなくなってしまったのか? というとそうではありません。
大手ならではのメリットをあげてみましょう。
(1)自社内に、広域かつ大量の情報を保有している
(2)自社系列の特定物件情報が入る
(3)紹介、契約などがシステム化されている
(4)独自の保証制度を有している
「なんとなくイメージがよい」ばかりでなく、これらがトータルに機能しているのが大手です。
特に、系列の特定情報を含む大量の情報が自社内にそろっていることと、契約システムがしっかりしているのが魅力であり、安心感につながっているといえます。
さらに、中小ではなかなか実現できない、独自の「保証」をつける業者が増えているのも魅力のひとつにあげられます。
最近は「有料だが長期の保証」をするところも出てきました。
中小は地域情報に精通する
いっぽう、中小は大手の裏返しだからといって、メリットがすべてデメリットかといえば、必ずしもそうではありません。
いま述べたように、物件情報の量という点では、機構を通じて大手に匹敵するものを引き出せるようになっていますし、
独自の営業基盤をもって特定地域の情報に精通しているという、大手とは一味違う魅力を備えています。
また、ひと口に中小といっても、グループ化を進めて大手並みの体制を整え、大量の情報蓄積をしているところもあり、独自の保証制度を打ち出しているところもあります。
ただ、一般的にいえば資本力の差でシステム化が遅れており、また、自社内に保有する情報量は大手に劣るといえるでしょう。
しかし、情報保有量が多いことと、そこに自分(つまり買い主)にとって有効な情報があるかどうかは別の話。
地域密着型である中小の最大のメリットは、「地域に精通していること」なので、恩わぬ掘り出しモノ情報が得られることがある、これが中小の最大の魅力なのです。
住宅というのは単に家だけで善し悪しを決めるものではなく、街の雰囲気や暮らしやすさも重要な判断材料です。
その街に精通している中小業者であれば、そうした周辺の情報にも詳しいというメリットもあります。
住みたいエリアがはっきりしている人が地域限定で探すなら、中小ならではのパワーに委ねてみるのもひとつの手です。
有料の中古住宅長期保証

中古住宅の保証は新築に比べて手薄いのが実態だが、
「自社建築物件を修理したうえ、10年保証」(三井ホーム)、
「自社建築物件を有料点検し、10年保証」(積水ハウス)
など、自社物件への長期保証をする大手メーカーも増えている。
また、「有料診断をしたうえで、5年間の保証」(東急アメニックス)といったシステムもスタートした。
仲介手数料は交渉の余地あり!

中古住宅の伸介手数料は、国土交通省の告知によって「売買価格の3%プラス6万円」と定められている。
ただし、これは簡易な計算法で求めたもので、正確には売買金額によってパーセンテージが異なる。
400万円以下の不動産というのは稀だが、仮にあるとすると手数料のパーセンテージはもっと高くなる。
不動産の価格 手数料(%) 200万円以下 100分の5 200万円超400万円以下 100分の4 400万円超 100分の3
ところで、実はこの料率、「上限」として定められたもの。
これを下回ってもかまわないのだ。
つまり、値引きも可ということ。
最近では「当社の会員は手数料が半額」などと宣伝している仲介業を、ちらほらとみかけるようになってきた。
概して中小の業者に多く、大手にとってはおもしろくない傾向だろうが、これは決して不当廉売などではない。
価格か手数料のどちらかを引いてほしいなど、条件付きで交渉する余地はある。
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