なぜ売りに出ているのか?その理由はなに?
住宅を売りに出す理由はさまざまですが、買い主にとっては売り出した理由を知っておくのも安心材料のひとつになります。
可能なかぎり「なぜ売りたいのか」を調べ、それなりに理解し、納得したうえで、契約するようにしたいものです。
その際、意外に難しいのが「誰に聞くか?」ということでしょう。
一般に、売り主とは契約時にしか顔を合わせませんし、仲介業者には守秘義務があるので、簡単には売り主のプライバシーを話しません。
結局は信頼のおける業者に依頼して、良質な物件を紹介してもらうのが一番ということになります。
しかし、それだけに頼っていたのでは、結局のところ売りに出した理由を知ることはできません。
積極的に情報を得る方法としては、
(1)居住者がいる物件なら、さりげなく「なぜ売るのか」を尋ねてみる
(2)マンションなら管理人に、一戸建てなら近隣の人に聞いてみる
(3)仲介業者に頼み込んで聞き出す
などがあるでしょう。
最も情報をもっているのは売却依頼を受けた仲介業者ですが、相互信頼がなければ立ち入った話は無理。
そういう意味でも、早い時期から業者との信頼関係を築いておくことが大切なのです。
事故・事件モノではないか?
クルマに少し詳しい人は知っているように、相場より安すぎる中古車には、なんらかの理由があります。
「事故車」か「メーター戻し」か、最悪の場合、「水に漬かったもの」かもしれません。
住宅もクルマに似たところがあって、事故や事件に巻き込まれたものや、欠陥をうわべだけ取り繕ったものが、普通の中古住宅に混じって思わぬ安値で市場に出てきたりします。
事故・事件モノは極力避けたいし、欠陥を伏せたものなど論外。
しかし、こうした「ワケあり物件」は、理由が理由だけに、売り主は素性を表に出したがりません。
だからこそ、買い主はきっちり理由を押さえておく必要があるのです。
事故や事件は近隣で話を聞けばわかります。
他方、売り主が隠そうとしている欠陥を見抜くのはなかなか困難ですが、気になる部分があったら建築士など専門家にチェックを依頼するのがベストです。
多少お金はかかりますが(数万円程度)、安心料と考えれば高くはありません。
さらに万一に備えて、契約書で「補償の特約」をしておきましょう。
安すぎるのは欠陥含み?

中古住宅の売買は基本的に「現状有姿」(いまあるカタチそのまま)の売買。
大多数は売り主が個人なので欠陥(暇痕)の補償もあいまいになりがちで、ともすれば買い主がかぶる羽目に。
相場を大きく下回る物件には隠れた欠陥の可能性があるので、慎重のうえにも慎重に。
売り急ぎの背景はないか?
住宅を売りに出す最もオーソドックスな理由には、
「手狭になった」「世帯人数が減って広すぎる」「グレードアップ」「転勤」「帰郷」
などがあります。
これらが理由ならごく自然なこと。本当ならばとりあえず心配は無用です。
いっぽう、「なぜか売り急いでいる」という場合は要注意。
これには主に2つの理由があります。
ひとつは「資金的な事情で売りに出す」場合。
そしてもうひとつは、「住みにくくなったから売りに出す」ケース。
前者はさておき、後者は家族構成やライフスタイルの変化という場合もありますが、最近になって周辺に環境悪化要因が出現したのかもしれません。
「深夜営業の店がオープンして騒がしい」「同じマンションに望ましくない人が入居してきた」
などといったケースです。
十分にチェックして、その理由が売り主にとってのみ都合が悪く、あなたにとって問題がないのならOK。
そうでなければ慎重を期すべきです。
なお、「売り急ぎ」は値引き交渉の格好の材料となるので、上手に打診してみましょう。
値引きができる可能性もあります。
権利関係に問題はないか

売り急ぎ物件で最も注意したいのは、抵当権や居住権など権利関係が複雑にからんでいないかどうか。
契約書で白紙に戻すことを約束しても、結局、契約そのものをご破算にしなければ解決しないケースがある。
契約前の詳細な確認を欠かさないこと。
契約書には「保証の特約」を明記してもらう

中古住宅の保証は、残念ながら現時点ではかなり手薄いのが実情。
業者が所有する物件を購入した場合でも、せいぜい構造躯体部分について2年程度の保証がついていればマシなほう。
個人所有の物件(一般に中古伸介物件はこれ)の場合は、わずかに伸介業者が独自に定めた「数か月保証」がみられる程度で、築年数の古い物件などは保証の取り決めをしないのが普通。
ただし、暇庇保証(買うときに発見できなかった欠陥への保証)は法律で定められたルールだから、個人の譲渡といえども、これを遵守しなければならない。
中古住宅の個人間売買は「現状有姿の売買」であるとして、契約書に保証を謳わない例が少なくないが、キチンと「損害賠償」「契約解除」などの内容を明記しておくのがよい。-----
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